おつかれさまでした。あなたはもう「作ってもらう人」から「自分で作れる人」への一歩を踏み出しました。
ワークショップで作ったのは 「1枚のHTMLファイルで動くウェブアプリ」。準備がいらず、その場で動く、いちばん手軽なタイプです。
ここから先、もっと本格的なものや別の種類のもの(スマホアプリ・パソコンアプリなど)を作りたくなったとき、「作りたいものの種類」ごとに、少しだけ準備が変わります。このガイドは、その道しるべです。細かい入れ方は覚えなくて大丈夫。「何を・なぜ・どの順で」だけつかめば、あとは今日と同じで AIに1ステップずつ聞けばOK です。
「何を作りたいか」で、必要な準備と作りやすさが変わります。まずは全体像を。
| 作りたいもの | たとえるなら | おもな準備 | 作りやすさ |
|---|---|---|---|
| ① 1枚のウェブアプリ 今日つくったやつ |
かんたんな計算・フォーム・一覧・ゲーム | ほぼ不要(ファイルを開くだけ) | ◎ とても手軽 |
| ② 本格ウェブシステム | 会員サイト・予約システム・複数人で使う台帳 | VS Code + Node.js (Windowsは任意で WSL) |
〇 少し準備がいる |
| ③ パソコンアプリ | Word・Excel・メモ帳のような単体アプリ | Python(パイソン) | △ 環境の準備でつまずきがち |
| ④ スマホアプリ(Android) | LINE・地図のようにスマホに入れて使う | Android Studio →.apk | △ 準備がやや大がかり |
| ⑤ ゲーム | 2Dアクション〜動き回れる3D | ①と同じ・ほぼ不要 ブラウザで本格的に作れます |
〇 手軽に本格的 |
何を作るにしても、この3つがあると一気にラクになります。今日すでに1つ(AIツール)は入っています。
AIが書いてくれたコードを開いて眺めたり、少し手直ししたりするための、いわば「開発用のノート&作業机」です。無料で、Windowsでも Mac でも使えます。今日はターミナル(黒い画面)だけで進めましたが、これがあるとファイルの中身が見やすくなり、安心感が段違いです。
今日入れた Claude Code(または Gemini CLI)が、そのまま家での相棒になります。新しく入れ直す必要はありません。デスクトップの作業部屋フォルダを開いて呼び出すだけで、続きから再開できます。
ゲームのセーブポイントのように、作った状態を記録して、いつでも戻れるようにする仕組みが Git。その保存先をネット上に置けるのが GitHub です。「うっかり壊しても前の状態に戻せる」安心と、あとで出てくる「ネットに公開する」土台になります。
VS Code(またはGit)を入れたいです。
私のパソコンは Windows(またはMac)です。
初心者にもわかるように、1ステップずつ教えてください。WSL(ダブリュー・エス・エル)とは? かんたんに言うと、「Windowsの中に、本物のLinuxというもうひとつのOSを、まるごと同居させる機能」です。(Mac の人には最初から似た環境が備わっているので、この章は読み飛ばしてOKです)
いつ入れると良い? 次の「② 本格ウェブシステム」に進むときです。世の中の開発の手順書やお手本は Linux/Mac を前提に書かれたものが多く、WSLを入れておくと 「ネットの手順そのまま」動いてつまずきが減ります。逆に、今日のような1枚ウェブや、ちょっとした用途なら不要です。
🪟 入れるときの目印(管理者PowerShellで1行)スタートボタンを右クリック →「ターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を開いて、次を実行 → 案内に従って再起動すれば、Linux(Ubuntu)まで自動で入ります。
wsl --installそれぞれ 「どんな時/必要な準備/AIへの頼み方/つまずきポイント」 の順にまとめています。
どんな時? ログインできる・データを保存して次回も残る・複数の人で同時に使う——そんな「1枚のHTMLでは足りない」ものを作りたいとき。例:会員制サイト、予約システム、みんなで書き込む台帳。
必要な準備
ログインとデータ保存のある「本格的なウェブシステム」を作りたいです。
・作りたいもの:○○(例:社内の予約システム)
・私のパソコンは Windows(またはMac)、プログラミングは初心者です
まず何を準備すればいいか、順番に、やさしく教えてください。
(プランモードで、作戦を立ててから進めてください)ちゃんとした「アプリ(.apk)」にしたい時 自分のスマホにインストールして使う/アイコンから完全にアプリとして動かしたい、というとき。Androidなら、作ったアプリのファイル(.apk)を渡すだけで、受け取った人がインストールできます(ストアに出す必要なし)。
必要な準備と流れ(イメージ)
いま作ったウェブアプリを、Androidスマホに入れられる
アプリ(.apk)にしたいです。
Capacitor を使う前提で、Android Studio の準備から
.apk の書き出しまで、初心者向けに1ステップずつ教えてください。どんな時? ブラウザを使わず、パソコンの中のファイルやフォルダを直接あつかいたいとき。例:フォルダ内の写真をまとめてサイズ変更、たくさんのExcelを1つに合体、決まった作業の自動化。
必要な準備 Python(パイソン) という、比較的やさしい言語を入れます。入手先:python.org
人に配りたい時 PyInstaller(パイインストーラー)という道具で、1つの実行ファイル(.exe)にまとめられます。渡した相手のパソコンにPythonが入っていなくても動きます。
python -m PyInstaller --onefile --windowed アプリ.pyじつは、ゲームは今日のウェブアプリのまま作れます。準備はほぼ不要。しかも本格的で、動き回れる3Dゲームだってブラウザの中でちゃんと動きます。作ったゲームは パソコン・タブレット・スマホ・テレビ画面のどれでも遊べて、URLやファイルを渡すだけで人にも配れます。
ブラウザで遊べる3Dゲームを作ってください。
・1つのHTMLファイルだけで完結させてください
・3Dの表示には Three.js を使ってください
・○○(例:玉を転がしてゴールを目指す)で遊べるように
・キーボードで操作でき、スコアやゴール判定も入れてください
・カラフルで楽しい見た目にしてくださいいちばん手軽なのは、今日と同じ ファイルやURLを渡す方法。1枚のウェブアプリなら、これで十分なことも多いです。
本格的に「ネットに公開」したい時(デプロイ、と言います) 流れはどれも同じで、コードを GitHub に上げる → 公開サービスに繋ぐと、自動で「公開URL」ができる、というものです。代表的な無料サービス:
| サービス | ひとことで | こんな人に |
|---|---|---|
| Netlify ネットリファイ | いちばん始めやすい。まず出すならこれ | 初めて公開する人 |
| Vercel バーセル | 使い心地が良い定番 | React系で作った人 |
| Cloudflare Pages | 速くて割安。規模が育っても安心 | コスパ重視・アクセス増を見据える人 |
| GitHub Pages | 完全無料。ただし「動きのない」ページ向け | 紹介ページ・作品置き場 |
結論:最初はほぼ無料で始められます。お金がかかるのは「本格的に育ってから」で十分です。
無料でできること
かかることがあるもの
つまずいても大丈夫。次の3つを覚えておけば、たいてい前に進めます。
① エラーが出たら、そのまま貼る
このエラーが出て動きません。原因と直し方を、
初心者にもわかるように教えてください。
(このあとにエラーの文字を貼りつける)② 準備・インストールも、付き添ってもらう
○○を入れたいです。私のパソコンは Windows(またはMac)、
初心者です。1ステップずつ、確認しながら教えてください。③ いきなり作らせず、まず「作戦」から
| ことば | 一言でいうと |
|---|---|
| ターミナル | パソコンに文字で命令する「窓口」(黒い画面) |
| WSL | Windowsの中に Linux をまるごと同居させる機能 |
| Node.js ノード | ウェブアプリを動かす土台となるエンジン |
| Git / GitHub | 作品のセーブ機能(Git)と、その保管庫(GitHub) |
| リポジトリ | 1つの作品(プロジェクト)を入れておく箱・フォルダ |
| デプロイ | 作ったものをネットに公開して、URLで使えるようにすること |
| データベース | みんなのデータをきちんとしまっておく「棚」 |
| フレームワーク | アプリ作りの「土台キット・ひな形」(例:React) |
| API エーピーアイ | 他のサービスと情報をやりとりする「窓口・受け渡し口」 |
| .apk | Androidアプリを1つにまとめたファイル(配って入れられる) |
| SDK | アプリを作るための「道具一式」(例:Android Studio に入っている) |
※ 知らない言葉が出てきたら、それもAIに「○○ってなに? 初心者向けに一言で」と聞けばOKです。
今日のあなたは、「作ってもらう人」から「自分で作れる人」へ踏み出しました。
この紙を手元に、まずは「①②のウェブ」から、気になったものを1つ、家で育ててみてください。
「実際の仕事で使えるところまで育てたい」「もっと色々作りたい」——
そんな方には、続きを一緒に進める場(内製化のお手伝い/フォロー講座)もご用意しています。